Art Studio
水彩色鉛筆を使ったアーティストレッスンDari Yamada's "color & story"
色を作り出す楽しさで描く
鹿の毛並み
水彩色鉛筆なら理想の色がつくれます。複数の色の芯をパレットに削り落とし、
水で溶かして好きな色をつくってみましょう。
自分らしい仕上がりに心がはずみ、描く楽しさが広がります。
Pick up Colors
色を多く使うイラストは、選び方によっては色の濁りが出やすいため、
明るく鮮やかな色を意識して選びました。
P-18
天色 (あまいろ)
CELESTE BLUE
影の中に発色が良い天色(P-18)を重ねて塗るように使用しています。
P-2
珊瑚色 (さんごいろ)
CORAL PINK
光の中には、珊瑚色(P-2)を使用しています。たくさん使っても主張しすぎずなじみます。
V-2
蜜柑色 (みかんいろ)
TANGERINE ORANGE
鹿の毛並みは、蜜柑色(V-2)を使用し、水で溶かして塗った後、とがらせて毛並みを描き込んでいます。
< 用意するもの >
● 色辞典(水彩)
- D-9 紫紺
- D-14 枯竹色
- EX-2 卵色
- EX-9 烏賊の墨色
- EX-10 銀鼠
- EX-11 浜茄子色
- EX-14 香櫞緑
- LG-3 猫柳色
- LG-7 水晶色
- P-2 珊瑚色 ★PickUP
- P-4 水仙
- P-6 薄浅葱
- P-16 薄荷色
- P-18 天色 ★PickUP
- V-1 チェリー
- V-2 蜜柑色 ★PickUP
- V-3 蒲公英
- V-4 シャルトルーズグリーン
- V-6 ピーコックブルー
- V-7 川蝉色
- V-10 黒
● 水筆
- マスキングインク
- 絵筆
- カッター
- 消しゴム
- パレット
- 水彩紙(ミューズ ホワイトワトソン 300g)
Point 1下描きも色鉛筆で
-
なるべく黒い線が残らないよう、下描きには鉛筆ではなく色鉛筆を使用します。
-
マスキングインクを塗る
下描きが描けたら後で色を塗りたい部分に
マスキングインクを塗っていきます。
色の境目をくっきりと見せたい場合や、背景を一気に塗りたいときには、
マスキングインクを使うことで時短になり、完成度もアップします。
塗り終わったら、しっかり乾かしてからマスキングインクを丁寧にはがしましょう。 -
自分好みの色をつくっていく
パレットに色鉛筆の芯を削り落とします。
-
水筆で色を溶かしていきます。
-
何色かの芯を削り落とし
色を溶かして理想の色をつくっていきます。
芯を削るたびに色を確認して色をつくっていくと理想の色に近づいていきます。
Point 2仕上がりを意識したタッチを心がける
-
ストロークの方向を合わせるなど
仕上がりを意識して塗ります。 -
-
Point 3色入れのときは複数の色を使う
-
色入れのときに複数の色を使いながら描いていくと
色を溶かすときに綺麗ににじみます。 -
よく乾燥したら消しゴムでマスキングインクを取る
乾いたら、あとから色をいれるために塗っておいたマスキングインクを消しゴムで取ります。
-
水筆で色鉛筆の芯から直接色を取って描く
色鉛筆の芯に水筆をつけて、直接色を取りながら細かい部分を描いていきます。
※色鉛筆のひび割れの原因になりますので
色を取った後は芯をティッシュなどで押さえてよく乾かしてください。 -
Point 4質感を意識する
-
手前の木のゴツゴツ感を出すために水を使わずに
黒(V-10)と烏賊の墨色(EX-9)を強い筆圧で塗り込みます。
Point 5水筆でぼかす
-
奥にある木はそのままだと主張が強すぎるため
手前の木との差をつけるために、あとから水筆でぼかします。
Point 6ライティングを意識する
-
光が当たっているところに
暖色系、影に寒色系の色を使います。
Point 7色は混ぜずに描く
-
描き込んでいくと色が濁りがちになるので
あえて鮮やかな色を最後まで残します。 -
冬の風景で使いやすい「白」のテクニックのほか、
塗る順番、色のつくり方、重ね方も参考に、水彩色鉛筆の表現をお楽しみください
監修
イラストレーター
山田だり
1988年愛知県生まれ。東京藝術大学デザイン科修了。
絵本『とことことこ』(講談社)、絵本『ひよこどこどこ』(講談社)、
NHK朝ドラ劇中イラストなど挿絵、ポスター、パッケージ制作などを多数手がける。