レッスン3(バレットジャーナル)

Lesson.2

かわいい飾り罫をあしらって手紙を華やかに

手描きのイラスト罫線を添えるだけで、手紙はあっという間に華やいできます。画家でイラストレーターの田代知子さんは、イラスト入り罫線を描くときは、あらかじめ別の紙に下絵を描き、それを転写して鉛筆の線を残さないようにしています。同じ下絵でも、色のつけ方で何通りもできあがるイチゴをあしらったオリジナル罫線。グラデーションのつけ方に気をつけながら、優しく描いていきましょう。

Pick up Colors

  • EX-1 緋色(ひいろ)
    SCARLET
  • D-5 オリーブイエロー
    OLIVE YELLOW
  • DL-5 緑青(ろくしょう)
    VERDIGRIS
  • V-4 シャルトルーズ
    グリーン
    CHARTREUSE GREEN

全体のバランスを見ながら、イチゴがおいしそうに見える色をセレクト。色辞典は今までになかった自然の色が揃っていて、特に緑のバリエーションが豊富です。自分の感受性を信じて色選びを楽しみましょう。

Point 1 下絵は別の絵に描いて転写する

トレーシングペーパーまたは薄めの紙を、6Bの鉛筆で塗りつぶして即席カーボン紙を作ります。描きたい紙に黒い面が接するようにカーボン紙を重ね、その上に下絵を置いて固定し、鉛筆などで輪郭線を強めになぞって写します。

Point 2 イチゴを引き立てるグラデ使い

イチゴや葉を描くときは、複数本の色鉛筆を使ってグラデーションをつけると大人らしさを演出できます。また、ここではヘタと実が接している部分をしっかりと塗り込まず、若干ぼかし気味にしています。

Point 3 鉛筆の角度は塗る面積で変える

面を塗るときは、鉛筆を寝かせて、力を抜いて塗っていきます。逆に、細かい部分は鉛筆を極力尖らせて、しっかりと立てます。この調節の仕方を覚えると大きなイラストを描くことも楽に。

Point 4 あえて塗り残すことでツヤを出す

イチゴは、イラストのなかでも非常に描きやすいもの。ヘタと実が接している部分をぼかし気味にしたり、種のまわりをあえて塗り残すことで、よりいっそう雰囲気が出てきます。

おなじイラストでも使う色を変えるだけで違った印象に

イラストレーター 田代知子

多摩美術大学日本画専攻卒業後、フリーイラストレーターとして活動。
「おとぎ話のぬり絵ブック」「お姫さまと妖精のぬり絵ブック」「ファンタジーのぬり絵ブック」(以上パイインターナショナル刊)が世界累計30万部を突破。