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鉛筆についての雑学

1.芯の硬度・濃度とは?

鉛筆の芯の濃さと硬さを表す6Bから9Hまでの記号をいいます。鉛筆の芯は、黒鉛と粘土の割合によって、硬いものから軟らかいものまであり、例えばHBでは黒鉛65%に対して、粘土35%です。
芯の硬度は6Bから9Hまで17種類あり、硬い芯はHardの頭文字Hを使い、軟らかい芯はBlack の頭文字Bで表されます。その中間にFがありますが、これはFirm(ひきしまった)の頭文字を使っています。
日本工業規格(JIS)では、HBなどを硬度記号と言わず濃度記号と言っています。しかし歴史的に表面強度の引っ掻き強さの基準として、鉛筆が使われていました。この事からも、一般的には硬度と言う表現が適していると考えられています。

2.鉛筆の濃さってどういうこと?

JISでは一定の条件下で筆記した時の反射率がHBで0.30~0.47と規定されていて、それ以外はHBを基準にして上下の硬度がそれぞれ逆転しなければ良いとされています。濃度と言うのは反射のしにくさを表しているので、反射率が小さいほど濃度が高いと言えます。当社のHBの基準はJISよりも厳しく、0.30~0.38となっています。このような濃さをあらわすことを最初に考えた人は、フランスのコンテで、14種類の濃さの芯を作って呼び方を決めていました。

3.色鉛筆の種類について

色鉛筆を形状から分けると木軸・紙巻・軸全体が芯になっているものに分けられます。
木軸色鉛筆は、ごく一般的な色鉛筆ですが、この中にも軟質、硬質の2種があります。軟質のものはソフト色鉛筆と呼ばれ、芯をソフトタッチにしたもので、着色性も良くお子さん向けといわれています。硬質は芯を硬く緻密にしたもので、グラフ・図面の書き込み用に適しています。
紙巻色鉛筆は、芯そのものはごく軟質で細い線は描きにくいのですが、ガラス、プラスチック、金属などに自由に書けるものです。鉛筆削りやカッターが要らない便利さもあります。軸全体が芯になったものは画材用に適しています。

4.1,2,3で表す硬度表現について

ヨーロッパやアメリカでは硬度を1,2,3で表していたことがありました。1がB、2がHB、3がHに相当します。現在はH、HB、Bといった表現方法になっています。

5.鉛筆の価格差

鉛筆に価格差があるのはまず、芯の違いによります。
芯の違いは主に黒鉛や粘土の粒度、つまり細かさによります。書き易さ・折れにくさ・筆跡能力に差があります。
木の質も違います。削った時の削りやすさが第一で、書き心地、美しさにも違いがあるのです。
軸の塗りも、良い物ほど回数を多く塗っています。そうする事によって湿気を防ぎ、保存性が向上し、すべりどめや汚れ防止にもなるのです。また、見た目の美しさも違ってくるなどの、たくさんの違いがあります。

6.芯の違い

芯の違いは主に黒鉛や粘土の粒度、つまり細かさにあり、高級な芯ほど原料黒鉛の粉砕・精製・加工に技術と神経が使われています。
トンボ鉛筆の芯は、標準タイプ・高級タイプ・エコタイプ(リサイクル黒鉛使用)の3種があります。

7.鉛筆の長さと太さの決まり

長さについては172mm以上がJIS規格、トンボ鉛筆では176±0.8mmと2番切り・174±0.8mmを基準にしています。
これに近い長さを最初に決めた人は、ドイツ人のルター・ファーバーとされています。1840年頃に「7インチ(17.78センチ)」にしようと提案しています。この長さは、大人の手のひらのつけねから、中指の先までの長さからとったといわれています。
太さはJIS規格では最大径8mm以下、トンボ鉛筆の基準では7.7±0.2mmです。

8.鉛筆の軸の形状(六角軸と丸軸)について

鉛筆を持つ時は3本指なので、その倍数が正しく握れるとされています。一般的にはころがりどめとも言われています。

色鉛筆に丸軸が多いのは広い面を塗る場合に芯の片側だけが減らないように軸を回しながら使いやすいということがあります。

9.鉛筆のJIS表示について

鉛筆JISは、昭和26年(1951)に制定され約50年にわたって我が国の鉛筆の品質向上に貢献してきましたが、平成10年(1998)に規制緩和の一貫で品目指定が取り消しになり製品に刻印されていたマーク表示を廃止することになりました。品質水準が上がったのでJISマークを付ける意味がなくなってきたためです。しかし、JIS規格基準は存続しており、この基準に基づいて製品は作られています。

10.鉛筆の筆記距離はどのくらい?

鉛筆1本(HB)で書くことができる筆記距離は約50㎞です。
他の筆記具と比べて圧倒的な長距離で、また経済的です。ただし、筆圧を300gに定め、芯は尖らすことなく、一本(約172㎜)すべて筆記するという条件下での数値ですので、あまり現実的ではありませんが。
ちなみにシャープ芯では、0.5mm・HBのシャープ芯(長さ60mm)を全部使ったとして、得られる筆記線は約240mです。

11.小学校で鉛筆が使われる理由

文部科学省では「日本語を見やすく、分かりやすく、効率的に書く」ことが出来るように、硬筆書写教育を、小1から中3まで推進しています。そのためには、正しい字を正しい筆順で、はね・とめ・はらい等の基本技術を使い、初歩のうちから覚えていくことが最も大切であると考えています。
特に低学年のお子さんは筆圧の加減が難しく、鉛筆が適しています。
シャープでは芯の出具合によって、子供の強い筆圧では折れやすい等の理由もあります。
鉛筆を回しながら書くと(これは私達が無意識の内にやっていることですね)先が鈍く尖った円錐状になり、はね・とめ・はらいが表現できます。シャープ芯では細すぎて竹をななめに切った様な形となり、はね・とめ・はらいが不安定になります。

また、人間は焦ったり緊張したりすると筆圧が強くなると言われます。そんな時、芯が太い鉛筆はシャープ芯に比べ折れにくいので良いとされ、受験会場などでも鉛筆が使われることが多いようです。

12.ナイフで鉛筆を削るコツ

刃をなるべく痛めないで削るには、刃の前の方を使って先に木のみを削っておき、それから刃の元の方を使って刃を立てぎみにして芯を削ると良いようです。
指の使い方のポイントは、鉛筆を持った手の親指の使い方にあります。刃をななめにしながら刃の後ろを押す様にするとうまく削れます。

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