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シャープ芯について

1.シャープ芯の歴史

1838年エバーシャープ発売以来、シャープ芯は黒鉛粘土(鉛筆芯と同じ)を使った、芯径1.0、1.5mm長さ30mm程度のものでした。しかし、1962年に0.5mmの合成樹脂芯が発売され、芯の技術革新が起こりました。
トンボは、黒鉛粘土芯「モノしん」で生産を行い、1961年にはシャープ芯JIS表示許可工場の認可を受けました。その後、1965年には合成樹脂芯「プラしん」を発売しました。

2.シャープ芯の原料

はじめは鉛筆芯と同様に、主原料である黒鉛と結合剤である粘土を焼結させたものでした。しかし、芯径を細くすると十分な強度が得られず、1.0、1.5mm程度のものでした。その後、細くて強い芯が求められ、有機物を焼いて結合剤とする製法が発見され、現在の高分子焼成芯が開発されました。原材料は黒鉛と高分子樹脂ですが、完成芯は樹脂が炭素化していますので炭素100%と言えます。

3.シャープ芯の作り方

シャープ芯は、「混合→混練→押出成型→焼成→浸油→切断→包装」 の工程を経て作られます。 原料の黒鉛と樹脂の親和性を高めるためにロールにより混練します。予備的な熱処理を行い、1200℃程度で焼成を行います。濃さ、滑らかさを付与する目的で油状物を浸透させ、一定寸法に切断しケースに入れてできあがり、です。

4.シャープ芯に求められる性能

1.濃く書けること
芯の粒子が細かく、紙の繊維の中にぴったりと密着し、定着するもの。
2.強いこと
筆記中に芯折れがないこと。
3.滑らかなこと
紙への引っ掛かりがなく、しっとりとした書き味。

5.カラーシャープ芯について

カラーシャープ芯には2種類あります。色鉛筆と同じ、顔料・ワックス・樹脂を押し出し成型して作る非焼成芯と窒化硼素・タルク・雲母・粘土鉱物を成型し酸素雰囲気600~1000℃で熱処理を行い白い芯を作り、白い芯に各色インキを含浸させた焼成芯です。非焼成芯は、書き味が柔らかですが強度が出ません。焼成芯は強度が高くなっていますがインキを含浸させるために多孔質になっているため、黒芯に比べると弱くなってしまいます。

6.芯の種類

市場では、芯径が0.2、0.3、0.4、0.5、0.7、0.9mmの6種類、濃さは4B~6H(4B、3B、2B、B、F、HB、H、2H、3H、4H、5H、6H)の12種類があります。トンボでは、芯径0.3、0.5mm、濃度3B~2Hを用意しています。

7.シャープ芯と鉛筆の濃度について

JISでは、シャープ芯も鉛筆芯も、もともと同じ規格でした。しかし、国際規格ISOとの整合性を持たせるために、JIS規格を別々に制定したのです。濃度はもともと同じ範囲なので、ほぼ同等と見て良いと思います。

8.シャープ芯の0.3は、0.3mmより太い?

JIS規格によって「芯のよび」と「直径」が規定されています。0.3ミリ芯は厳密には平均で0.38ミリとなり、0.4ミリに近い太さになります。各メーカーはこの基準にのっとって製造しているので、どのシャープペンシルにも共用できるようになっています。

9.シャープ芯のエコ

エコマークやグリーン購入法では、芯の入った容器について規定されており、再生材(再生プラスチック又は再生紙)を使うことになっています。トンボでは、容器に再生プラスチックを使っていますが、さらに進めて芯にもリサイクル黒鉛を使用して資源の有効利用に努めています。

10.シャープ芯の長さと太さ

芯の太さはJISで決められています。長さについても推奨値が示されています。長さは、60mmが多いようです。

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