トンボ鉛筆100年史 page 63/98

トンボ鉛筆100年史

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トンボ鉛筆100年史

文部省救援船「汐路丸」への物資積み込み(左)タイ工場のアッセンブリー作業(右)800個が神戸市教育委員会あてに送られた。水・食に次ぐ、文房具による復興支援活動はこれ以降、定着する。事業領域を「書く・消す・貼る」へ1990年代、企業インフラの改革が進行するなか、商品の「選択と集中」は加速する。利益貢献戦略商品を選定するため、血のにじむような廃番会議は継続した。そのなかで「消す」カテゴリーの収益貢献は際立っていた。創立以来の事業領域である「書く」に加えて、「MONOホワイトテープ」が拡大させた「消す」カテゴリーは事業の大きな柱に成長した。それだけではない。タイに設置した生産工場によって、高品質・低価格のグローバルスタンダードを達成した修正テープ生産技術は、新しいビジネスチャンスをもたらした。1997年、修正テープの送り機構を活用し、ベーステープの上に薄膜化した粘着材を塗布した「テープのり」を発売する。紙をスチール家具やガラスにも貼れる「ピットテープAS貼るタイプ」と「ピットテープAK貼ってはがせるタイプ」の2種類だった。この「ピットテープ」の成功が、1971(昭和46)年に初めて国産化したスティックのり「ピット」とともに、「貼る」事業を、トンボ鉛筆のもうひとつの大きな柱にしたのである。「ピットテープ」は、旧来の液体のりとは成分、用法ともに異なっていたが、あえて、幼時から親しまれてきた「のり」の分類に入れたことで、事務用品として浸透していく。「書く」ことを通じて「消す」動機が掘り起こされ、「書く・消す」を通じて「貼る」動機もまた発生する。トンボ鉛筆はこの好循環を、低経済成長下でものにした。ピットテープAS貼るタイプAK貼ってはがせるタイプアクアピット63トンボ鉛筆100年史